全56話40万文字のまどマギ原作長編完結作品。
アニメ本編後の魔女がいない世界で暁美ほむらが遂に力尽きると何故か過去に戻っていた。
そこから何としてでもまどかを救う為にほむらが苦難の続くループに挑んでいく大作です。
魔獣と戦う世界で暁美ほむらのソウルジェムが砕けた時に失った筈の時間遡行能力が発動。
そしてその時間遡行中にとある全知の魔女の介入によって鹿目まどかを救う為には
ワルプルギスの夜を真の意味で倒すことが必要だと知った暁美ほむらは、
まどかを犠牲にしないで済む道を探る為にここでもループを繰り返していた。
こうしてアニメ本編でのループ前半戦が終わり本作でループの後半戦が始まっていきますが、
ループを続ける毎にほむらの因果の流入によって仲間達に周回の記憶が残ったりする一方で
ドリームチームを結成しても勝てない程にワルプルギスの夜も強くなっていた。
原作とは異なり自分が死んでも時が戻るという終わりのないループに挑む暁美ほむらの挑戦を、
数々の独自設定の元で各周回を濃密に描き出し素晴らしい結末へと続いていきます。
本作はアニメ本編でもう誰にも頼らないと覚悟し孤独に戦うことを決めたほむらの
信じられる仲間を見つけて力を合わせて戦うようになるその成長過程が、
オリジナル魔法少女を始め違和感のない独自設定により新鮮に描写されているのが魅力的です。
そして過酷なループが続き遂にワルプルギスの夜の正体が明らかになり勝てないと覚悟する中、
満を持した最後の周回で本編とはまた違った感動的で納得感しかない最後を見せてくれました。
各キャラクターの魅力を引き出しながら各周回をきっちり最後に繋げた構成力も素晴らしく、
最初は意味深だったプロローグを読み返すとしっかり終盤の描写に繋がっていて脱帽です。
そんな完成度の高い一作となっているので是非一読してみて下さい。
コメント
アルカディアでほむら主人公のやつは消されたけど感情得たきゅうべぇのやつも好きだったなあ
コメありです!arcadiaのまどマギの名作も多いですよね。
感情あるQBの消されてない2次だとギャグに振り切れてる僕がいちばんセクシーとかも好きでした。