あの舞台が忘れられなくなる名作ヒューマンドラマ「やる夫は身代わりになるようです」

【完結】やる夫は身代わりになるようです | Page 1 | やる夫まとめ隊

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全14話の芸能界が舞台のオリジナル中編完結作で、
本格的なヒューマンドラマが見たい方に是非お勧めな作品です。

父新城直衛は『天才』と言われるほどの舞台俳優で、
母シェリルは国際的な歌姫で姉妹も若手女優人気アイドルという芸能界一家に生まれたやる夫。
その中で不細工な見た目のコンプレックスに苛まれつつ日々を過ごしていたが、
ある日出会った坂田銀時から特定の人物の見た目・声を模倣して身代わりになる仕事、
通称「身代わり屋」の勧誘を受ける。

果たして自分が本当に両親の才能を受け継いでいるのかどうかを確かめるために、
この話を受けたやる夫が「身代わり屋」としての仕事を通して自分に自信を持ち
両親を始めとした家族の想いも受け止められるようになる成長物語となってます。

本作はヒューマンドラマとして素晴らしい構成と描写になっていて、
自分の才能を疑う主人公が自分に自信を持てるようになるまでの過程が、
「身代わり屋」の各話での仕事を通して丁寧に描写されていてとても惹きこまれる。

やる夫が行うことになった身代わり屋の仕事自体も、
「彼女とのデートをダブルブッキングさせた男の身代わり」から
「人気アイドルに成り代わって人目を惹きストーカーを釣る」まで
毎回バラエティに富んだ依頼が舞い降りてくるので全く飽きることなく読み進められます。

そして家族についても最終話での父新城直衛のあの描写を始めとして、
芸能人一家ならではの複雑な家庭関係を昇華して魅力的にまとめ上げている、
この新城家族の物語をもっと見ていたくなるお勧めな一作です。

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