PR
ハーメルン

シンプルなタイトルから驚愕の展開に襲われ続けるブルアカ傑作短編「ヒマリの遺書」

タイトル通りです。
シャーレに届いた手紙の話

原作ブルアカ1話完結7800文字短編作品。
先生が読む頃には自分は既に死んでいるという明星ヒマリから先生に送られた一通の手紙。
その遺書の内容を追うことで痛切なまでの彼女の心情が明らかになっていくと同時に、
更にそこから読者皆が大きな衝撃を受ける終盤へ突入した素晴らしい完成度の短編です。

ブルアカ小説も結構読んでいますが本作が一番初めに紹介したかった作品で、
タイトルから想像するシリアス展開以外の魅力も十分にあり更にブルアカ未読勢にもお勧め。

本作はあらすじを詳細に記載すると初見での面白味が激減してしまう作品なので、
遺書の中身等には触れませんが兎に角明星ヒマリへの解像度が非常に高い。

あの超天才病弱ハッカー明星ヒマリが遺書を書くという全く信じられない設定にも関わらず、
遺書の内容を読んでいると真に迫った彼女の想いに気づけば胸を打たれている。
簡素なタイトルから重厚かつキャラ愛が溢れていたシリアス描写が序盤中盤の魅力です。

そしてそんな魅力あるシリアス描写を超えたインパクト抜群な終盤が本当に素晴らしい。
この終盤で決して曇らせだけではないブルアカ原作への愛に溢れた作品へと昇華させて、

序盤の遺書がまた違った意味に変わり繰り返し読んでも更に楽しめる構成が素敵です。
これだけでも力作なのに更に凄まじいのが感想欄等でも記載されているボット説で、
作品の読了感を決める根幹部分の解釈までもが完全に読者に委ねられていることによって
読者それぞれが信じたい読了感に浸れるという描写する情報の出し方すらも上手すぎる。

そんな短編で起承転結全てが見事に纏まっている作品なので是非一読してみて下さい。

記事紹介ツイート

スポンサーリンク
シェアする
夜市よいをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました