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ハーメルン

誰よりも愛するスパイダーマンにヴィランとして敵対した少女の苦悩「レッドキャップ:ヴィランにTS転生した話」

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レッドキャップ:ヴィランにTS転生した話 – ハーメルン
マーベルコミックの世界に転生してしまったスパイディオタクな元男の話。悪役(ヴィラン)になってしまった元男の少女が…

マーベルコミックの世界に転生してしまったスパイディオタクな元男の話。
悪役(ヴィラン)になってしまった元男の少女がスパイダーマンを追っかけたり、ピーター・パーカーと仲良くなったり、曇ったり、曇らせたり、死にかけたり、殺したり……。
各実写映画版や原作コミックとは関係のない平行宇宙の話として書いています。
主にスパイダーマン関係が主軸です。

現在138話100万文字のマーベルシリーズ2次長編完結作品。
マーベル世界に転生したTS主人公が憧れのスパイダーマンと仲良くなる一方で、
その裏では悪人ヴィランとして殺害任務をこなしヒーロー達と敵対関係になっていく。
ヒーローに触れた彼女が徐々に人間らしい日常を取り戻しながらも苦しんだ一年間を、
マーベルの数多くのヒーローとヴィラン達の格好良さをオリジナルストーリーで演出しながら、
綺麗に引かれた伏線から期待する結末を予想以上に描いてくれた終盤が圧巻な傑作です。

前世からスパイダーマンが好きな主人公は気づいたらマーベル世界の美少女に転生していた。
しかしそれから戦争孤児になり闇の組織に拾われて肉体改造を施された彼女は、
組織に反抗すれば心臓に埋め込まれた爆弾が起爆しどうあがいても死ぬ為に
覆面のヴィラン『レッドキャップ』としてやりたくもない暗殺任務をこなさなければいけない。
そんな依頼があれば罪もない女子供も構わず殺害しなければならない日々において、
彼女が自死を選ばずに唯一の生きる希望としていたのはこの世界にいる筈のスパイダーマンで。

その日々の中ダークヒーローに自宅を特定・爆破された事で彼女に転機が訪れた。
偶然街中でスパイダーマンの正体なピーター・パーカーに出会うと
彼は引っ越し先の隣室に住んでいて更に同じ学校の同じクラスに通っていたことが判明。
スパイダーマンの大ファンな主人公は彼との交流を深めていって
初めて心の底から笑えるほどに少女としての生活を楽しめるようになっていきますが、
当然自分がヴィランだということは隠さなければならずバレたらこの日常がなくなってしまう。

そして殺しの任務中にスパイダーマンと対峙する等彼女のその葛藤は一層深まり、
彼女の苦しみが遂に爆発したクライマックスで読者の感情も爆発し魅せられていきます。

本作は兎に角終盤での曇らせ描写が魅力的な作品となっていて、
スパイダーマンの格好良さと主人公の美少女クールなのにポンコツな可愛さが
十二分に伝わってくる日常が丁寧に描写されてキャラに愛着が湧いたところで、
溜めに溜めて溜めた伏線が一気に解放されジェットコースターのように叩き落とされる。

何回も読んで完全に展開が分かっていても良い悲哀が味わえて、
主人公がタイトルとなった「#89 AKA ミシェル・ジェーン」から良く読み返しています。

そしてそんなスパイダーマンと主人公の描写の他にも、
マーベルのオールスターのような面々が登場し白熱した戦いを繰り広げてるのが特徴的で、
彼ら彼女らの活躍ぶりに触れてお気に入りなキャラを発見し原作を更に見たくなってきます。

原作についても自分はMCU版スパイダーマンと記事画像のゲームを楽しんだ程度の読者で、
本作は沢山の原作キャラクターが出てくるので知らないキャラクターも多かったのですが、
初登場の都度感想欄を見ると多くの読者の面白い感想から知識不足を補完してくれました。

メフィストは流石にオリキャラだろうと思った程度の知識だったので非常に助かった。
ググるぐらいで感想欄は基本的に見にいかないのですが本作は感想欄を読むのもお勧めです。

そんなハーメルンで曇らせといえば本作が出てくるような完成度で、
更にマーベルの世界観も楽しめる傑作となっているので是非一読してみて下さい。

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