R-18要素多めな原作ペルソナ5×メガテンの本編194話長編完結作品。
メガテンの世紀末世界をペルソナ5らしいスタイリッシュ戦闘描写で駆け抜けた序盤から、
特撮展開に盛り上がった中盤を経てペルソナ5の数々の伏線を綺麗に回収した大作です。
作者の電撃大賞銀賞受賞作「バケモノのきみに告ぐ、」が5月10日発売おめでとうございます!
魔王ルシファーと唯一神四文字が降臨した大崩壊現象により総人口の8割が死んだ世紀末世界。
本人自身がレベル85の超人にして帝都最強のデビルサマナーな主人公やる夫は、
その文化自体が大崩壊で無くなった全国ご当地グルメの復活の為に全国を旅することに。
そして訪れた名古屋ではP5S原作でお馴染みジェイルによる衰弱事件に巻き込まれて、
大怪盗ジョーカーを始め至高の魔弾クラスのスキルが初っ端から出てくる強力な仲魔達と共に
異世界ジェイルを攻略し無事にチュートリアル章を完遂。
そうして序盤は各地を巡って全国における不可解事件を解決していきますが、
どうもこの仲魔のジョーカーはAA配役や分霊等ではなくP5原作のジョーカー本人のようで
倒していったジェイルの王もどこかで見たことのある面影を見せていく。
各地で恋人を作りながら毎回しっかりと盛り上がる展開が描写されるこの序盤から
中終盤からはこれぞペルソナ5と言わんばかりの絆が光る終盤が描かれます。
本作はクライマックス戦闘でのペルソナ5らしいスタイリッシュな戦闘描写が非常に魅力的で、
総攻撃のカットAAを始めとする演出が大いに読者を盛り上げさせてくれて
究極契約での繋がる絆をバトンタッチで束ねていく本作ならではの連続攻撃が迫力満点です。
そして各章で丁寧にコミュを重ねる下準備を終えてからそれを生かした落して上げる
数々のサプライズが仕込まれ一向に飽きさせない戦闘が楽しめます。
スタイリッシュな無双ものだけな作品とはなっていません。
特に印象的だった場面は北海道編でのアイマスStraylightの面々で、
訪れたそれぞれの街で個性溢れる面々のキャラクター達が登場していきますが
厄ネタ案件を持つキャラクター達の背景がしっかり描写されるので物語に入り込める。
この北海道編からウォーミングアップが終わって一気にギアチェンジしていった感があり、
特撮要素と共に作者の様々な作品に対する愛が詰め込まれていきます。
様々な原作を入れてこれだけ一つに纏まったものが読めるのはやる夫スレならではですね。
そんなペルソナ5の設定が盛り沢山な作品なので特に既プレイ者は是非一読してみて下さい。
コメント
この作品NTR描写があって読むの辞めちゃった。
作品としてはすごく面白かったんだけどメガテン作品ってそういうところあるよね
コメありです!やる夫メガテン作品独特のアクの強さは良くわかります。
NTR描写はぱっと該当箇所思い浮かばないですが、巴御前を指す場合は前の夫が新しい恋を探せよと言って亡くなっていったのでNTRにはあたらないかなと思ってます。見落としてたらすみません!
ん?と思って読んでみたら全然違う話でした……
申し訳ございません。
縁と思って全部読みます
今回読み返したのにも関わらず自分が覚えてない事態ではなくて安心しました。戦闘AA描写にご刮目です!