「ローズメイ=ダークサント! お前との婚約を破棄する」
ローズメイ=ダークサントは公爵令嬢であり、王国最悪の醜女(しこめ)である。
彼女は愛するギスカー王子の為に若いながらも最強の醜女将軍として名を馳せていたが、策略により全滅必死の戦へ挑む。
九死に一生を得た彼女は、かつて自分に、醜さと引き換えに強力の加護を与えた強力神に加護を取り換えられ、自分の事を知らない遠く離れた異郷の地で新しい人生を始めるのだった。
新たな加護、『肉体美』を得て。
全53話24万字の長編オリジナル完結作品。
王子から婚約破棄を受けたのは唯の貴族令嬢ではなく、敵国との最前線で戦う比類なき大将軍。
策謀により死地に赴いて辿り着いた異国の地で身一つで成り上がっていく様が描かれる、
一味違った婚約破棄追放もののざまぁ展開が味わえる作品です。
作者である八針来夏さんの作品の中では10年以上前に理想郷に投稿された今は無き大作
「インフィニット・ストラトスVSオービタルフレーム」が未だ忘れられませんが、
今も尚執筆を続けられていてこうして面白い作品を紹介出来ることが一読者の身でも感慨深い。
本作がサイト300作品目の紹介となります。
敵国との睨み合いの中主人公は最前線から突如王命によって宮廷に呼び出されたかと思えば、
それは工作員に誑かされた王子による婚約破棄を受けるための偽勅だった。
統率する2万の騎士団から引き離され孤立した主人公に待ち受けるは8000もの敵軍で
首都を守る為には直属の10名と共に必死の戦いを繰り広げる他なく、
この窮地に追い込んだ敵国工作員へ「みごと!」と告げ生きては戻れぬ戦場へと赴くことに。
それから総勢11人で8000の敵軍を凌ぎ切って歴史の流れを捻じ曲げたことで、
神に気に入られて『肉体美』の加護を受け昔の光り輝く美貌を取り戻すことに成功。
しかしその国を傾ける程の美貌は自分を欲し陵辱せんとする男達から狙われ続ける運命にあり、
それから自分自身を守る為には諸王の一人にまで昇り詰めないといけない。
母国には義理を尽くし今更王国に帰る気は無くなった主人公に、
元から王国最強の戦士だったその実力に絶世の美貌によるカリスマ性が加わって
どこかも分からぬ異国の地での成り上がりが始まっていきます。
本作はこの主人公のキャラクターが兎に角印象的な作品で、
一目可憐な容貌の姫が巨大な斧を持ちまるで蛮族の勇者のようにすら映るとすら描写される
その圧倒的なギャップに先ず序盤は惹きつけられる。
そして中盤以降は追放からのざまぁ展開が良く出来ていて、
特に自分の行ってしまった悪行の結末が披露される「暗君ギスカー」の回がお気に入りです。
そして戦争描写もしっかりと主人公の強さが引き立てられ個の力を発揮する序盤から
第一部の最終決戦ではそれまでの部下と共に巨悪に挑んでいく。
そんなテンプレを昇華したような作品となっているので是非一読してみて下さい。
記事紹介ツイート(作品が面白かったらいいねをお願いします!)
紹介記事を投稿しました。
— 夜市よい (@yoichi_041) August 17, 2023
宮廷で王子から婚約破棄を受けたのは
唯の令嬢ではなく最前線で戦う比類なき大将軍。
テンプレ展開とは一味違った展開が
味わえる長編完結作品です。
「肥満令嬢は細くなり、後は傾国の美女(物理)として生きるのみ」 https://t.co/g6ziXjcXCl#narouN6664EU
コメント