全国模試一位のパーフェクトジーニアス・夜神月が、その類稀なる優秀な頭脳で、悪を叩き潰す! 叩き潰す! 叩き潰す!
デスノート原作全5話2万文字完結の中編作品。
何回読んでも笑えるインパクト抜群のタイトルに始まる天才達の不条理ギャグによって、
終盤にかけて笑いの加速度がどんどん増していく疾走感溢れる大作です。
人気作者ルシエドさんのセンスの良さがこれ以上なく伝わる原作再構成作品で、
元ネタのデスノコラといい20年前の良い空気が味わえます。
デスノートを拾った夜神月は英語が読めない為になんて書いてあるかが分からない。
家に帰ってエキサイト翻訳にかけてみるとどうやらノートに書いた人間は死ぬ様子で。
しかしこの夜神月にはデスノートなんてものを必要としないとある能力があった。
それは目撃者も残さない速さで六法全書を振り下ろし対象の頭蓋骨を陥没させること。
コンビ二で聞いた渋井丸拓男のどの漢字が本名なのかが分からなくても、
六法全書による誰の目にも留まらぬ正義の鉄槌により完全犯罪が成立。
特に顔も名前も不要で殺せて影分身を用いたアリバイ工作も完璧な新世界の神が誕生しますが
しかしなんかこいつ怪しいなというLの金田一並みのフィーリングで怪しまれてしまう。
こうして二人の知を競うデスゲームが始まるものの、
死神の目から出たビームは捜査本部を薙ぎ払いついでに自衛隊もビームで全滅。
原作の余韻はふんわり残っているやりたい放題でノンストップな頭脳戦(物理)によって、
終盤まであらゆる方向からネタが読者に襲い掛かっていきます。
本作は細かいことを気にする暇もない随所に仕込まれたギャグ描写が魅力的で、
考えるな感じろを地で行くような超展開の数々が読者を楽しませ続けます。
特に好きなのは腕時計から六法全書と二人ならLを越せたというあの裁判で、
数々のジャンプ作品のオマージュとデスノコラ文化を織り交ぜた本作の集大成に相応しい
凄まじい最終話を見せてくれました。
そんな軽く読める2万字の中に笑いが詰まっている作品なので是非一読してみて下さい。
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— 夜市よい (@yoichi_041) October 11, 2023
インパクト抜群のタイトルに始まる
デスノの天才達の不条理ギャグによって、
笑いの加速度がどんどん増していく
ルシエドさんのセンスの良さを感じざるを得ない
全5話中編完結作品です。
「夜神月「デアスノテ。直訳で分からない」」https://t.co/mvpBM7YKeD#hmN79137
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