・悪役令嬢が三国志の武将を召喚するはずが三成を召喚してしまったあんこスレです
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・細かいことはフィーリング
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本編63話完結オリジナルファンタジー作品。
カジュアルに楽しめる謙虚堅実やはめふらのような悪役令嬢コメディに始まり、
終盤巻き起こる戦乱をFE風花雪月のようなドラマ性を以て描き切った大作です。
「なんか悪役令嬢物と三国志を推す方が多いですね。
いっそ悪役令嬢が三国志の武将を召喚すれば、両方できるんじゃね?」
の一言から始まったとは到底思えない本格的なストーリー構成が作者の力量を物語っています。
乙女ゲーの悪役令嬢に憑依転生してしまった主人公アナスタシアは
悪役令嬢らしくどのルートでも最後には死を迎えることは知っていたが、
公式サイトとネタバレレビューの情報しか知らなかった為に
この世界の一体誰が自分を殺そうとしてくるのかが分からない。
ならば異世界から英雄を召喚する家伝の魔法を使用し味方を得ようと、
自分の寿命を犠牲にして斬首直前の石田三成を召喚することに成功。
そして自らの死亡フラグ回避と呼んでしまった三成を日本に戻す為
これから自分に待つ破滅の未来を三成と共に乗り越えるべく奔走していきます。
本作は「立志編」「学園編」「戦乱編」の3部編となっていますが、
学園編で描写されてきたそれまでのゆるふわコメディから戦乱編で一変し、
一国を舞台とした濃密な内乱が描写されるギャップが双方を引き立たせているのが魅力的。
戦乱描写が好みの方はそれまでの日常でキャラクターへの愛着が深まって戦乱に突入し、
学園描写が好みの方もこのザリガニ令嬢アナスタシアの破天荒ぶりには満足頂けるでしょう。
全く異なるジャンルを繋ぎ合わせても最初から終盤のエンディングにかけて
納得感しかない面白さが本作一番の特徴です。
配役の富岡義勇がはまりすぎている石田三成の序盤中盤の主人公ぶりから本作に惹きこまれ、
そして終盤以降はそれに引けを取らないアナスタシアの活躍が楽しませてくれます。
個人的に印象に残ったキャラはイレイナ先生閣下と司波深雪で、
学園編でチョイ役かと思っていたら戦乱編の描写で御見それしました。
そんな日常編で和気あいあいしていた魅力的なキャラクター達同士が、
終盤自国の内乱によって争わざるを得なくなるという
本作でしか味わえない面白さが味わえるので是非一読してみて下さい。
コメント
これは義勇がはまり役でしたね
空気読めない・口下手・有能と、見事に三成要素を網羅してました
そして最終決戦、三成が決めたのは最高に熱かった
関ヶ原の布陣を見たドイツ軍人が「西軍の勝ちだ」と言った程度には軍事的能力があるはずですからね三成
関ヶ原で負けた要因である「政治」を補えるアナスタシアとは、本当に良いコンビだったんやなって……
「三国志と悪役令嬢でやろうと思ったら何故か戦国武士になった」というトンチキな始まりだったとは思えない良作でしたw
コメントありがとうございます!
本当に石田三成(義勇)のキャラ立ちっぷりが良く
もう義勇さんにしか見えなくなってしまいました。
そしてこのコンビのあの終わり方も感慨深い…