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やる夫スレ

AAでとても良く分かる項羽と劉邦の戦い「私談・楚漢戦争」

やる夫が人生でいいじゃない

紀元前二○九年中華は動乱の炎に包まれた。
超ウルトラハイパーデラックス皇帝、始皇帝がおっ死に、
バカのくせに後を継いだバカ皇帝が、バカなことをやらかした結果である。
そしてこの動乱の時代は、様々な人物を生み出す。
様々な土地、立場より湧き出づる群雄・俊英・豪傑たち。
そしてその頂点に立つ男…………中華一のチンピラ 劉邦
中華が「儒」によって縛られる前、
人間の本性が生々しいまでにぶち撒けられた、戦乱の時代の物語。

 ※当スレには民の笑顔や戦無き世のために戦うやつなど一人も出てきません。

史記によって異なる記述を作者の独自解釈を踏まえて描き出し、
中華文明最初の統一王朝である秦が何故天下統一から十数年にして滅亡して
劉邦が漢の初代皇帝にどのようにして成り上がったのかが分かるやる夫で学ぶ長編作品です。

やる夫歴史学ぶ系はド名作「やる夫光武帝」が光り輝いていますが、
本作も歴史を面白おかしく学べる作品となっていますのでお勧めです。

私談・楚漢戦争編では劉邦・項羽の挙兵から反秦連合までを劉邦の生い立ちから語られていき、
続く私談・楚漢銘々伝私談・呂氏の乱では関中遠征編等のイベントや人物を取り上げて
それぞれに対して作者の解説が展開されていく構成になっています。

自分は項羽と劉邦について本作を読む前までは、
大徳を以て王道を進む劉邦と、鬼神の如き武勇を誇る悲劇の覇王項羽の二項対立な
教科書的イメージを持っていましたが本作で特に劉邦のイメージは一変しました。
ろくでなしでチンピラな中年男性が類まれな生存本能と天意を武器に一代で築き上げた漢王朝。
挙兵仕立てで百名足らずの山賊の群れが城門を閉じた一県の主を討ち取るという始まりから、
本作を読むと歴史とは奇跡の連続だったんだなぁとしみじみ思わせてくれます。
世の仁君評とは正反対でただ一人として大義はなく利益と少しの友情で繋ぎ止めていった、
死刑からの逃亡から始まる一代建国紀を是非ご覧ください。

昨年紹介した僕の最強のサーヴァントを創るスレで新サクセス秦王朝編が現在開幕し、
まさかの秦存続ルートとなったので本作を読み返しましたがやはり本作の配役は分かりやすい。
基本的に初見で名前の漢字が読めないと覚えられない記憶力なのですが、
版権キャラの配役で人物を思い出せるのはやる夫歴史学ぶ系の強みですね。

保身の達人たる翠星石な蕭何とやる夫との間の保身と生存欲の漫才は面白く、
悲しい暁美ほむら・呂雉の変貌ぶりと合わせて本作で大分覚えられました。
そんな秦の滅亡から漢帝国の樹立までを学べる作品なのでお勧めです。

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