カオス を 讃えよ!
突然邪悪な凶悪クリーチャーであるマインドフレイヤーになってしまった主人公。
何も分からない状態で放り出された場所で冒険者の4人と遭遇します。
なんとか一緒に行動することを許してもらえた主人公は冒険者達と一緒に行動することになって…
作品の構成としては、
異次元を実証する研究をしていた主人公が何故怪物になったのかを探っていく話と、
凶悪極まりないマインドフレイヤーとして冒険していく話が交互に展開されていく2部構成。
主に異世界でのマインドフレイヤーの冒険が主になってくるが、
この主人公のちゃらんぽらんな性格から油断をしてしまった相手に、
突如として切り替えられる憑依元のクトゥーチク司教とのギャップが非常に楽しめる作品
「さあさあそこのお嬢さん、こいつを見てってくださいな! つい先日仕入れたばかりの万能薬だよ! 風邪、腹痛、頭痛、歯痛から便秘に枯草熱まで、ありとあらゆる症状にピタリと効く万能薬だ。今日はなんとたったの500ディナールでのご奉仕ですよ!」
「へー、なんにでもきくの?」
「そうそうその通りです。こいつにかかれば治らない病気も治まらない痛みもない、まさに最高の霊薬ですよ! さあさあ手に取って見て下さいな」
「ふうん」
「私(わし)をペテンにかけようとは見上げた根性ね(だ)、褒美をあげるわ(くれてやろう)」
特に主人公のチート振りを描写した後のカッサシオンの動揺ぶりの一幕が一番好みです。
そりゃあいきなりマインドフレイヤが登場してきたらあぁなるよなぁ…
そんなチート振りを見せつけながらダンジョンの奥で様々な資料を見つけ、
主題である“主人公が何故怪物になったのか”真相が明かされ収束に向かうところで更新停止
それでも割と納得が良く所まで進んでいるので、
格好いいマインドフレイヤーという矛盾してる要素を両立するこの作品を是非読んでみてほしい。
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