正直オリジナルのビルダニア戦記に全集中の呼吸で2巻の刊行はほぼ望み薄だと思っていました。
紙代が上がり本作の値段も上がった中でそれでも読者は買うと今年も刊行して頂き、
そしてその想定部数をしっかり全て売り切らせた読者達に乾杯したい気分です。
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作品詳細
匈奴の動乱を阻止した李岳は、敵の正体を突き止めるべく陰謀渦巻く洛陽に飛び込んでいた。
宦官による専横によって崩壊を迎えようとしている漢王朝。
曹操は自らの飛躍を決意し、董卓は悲惨な末路への途上にいた。
謎の男、田疇は『二龍』劉岱劉繇の兄弟とともに結託し「天下蠱毒の計」成就の秘策を練る。
そして丁原は我が子のために秘剣を抜いた。
自らの知る「三国志」とは異なる歴史の流れに突入したこの世界で、少年は再び血まみれの運命と対峙する。
李岳伝、激動の第二巻《魔都洛陽編》に突入。
『真・恋姫†無双〜李岳伝〜』の再録同人誌がまさかの続刊。
https://syosetu.org/novel/771/ 前巻と同じく全編再編集、加筆修正を行った本作は李岳の人生を決定づける洛陽編を収録。
24話から45話の魔都洛陽編について新規加筆エピソードを踏まえたWeb版再構成。
1巻に続き400P超で圧巻のページ数は健在。厚い。
感想フォーム宛てに送った感想
先ず非常にその繋がりに驚いた1巻の解説富士伸太さんに続いて今回の佐遊樹さんの解説も
まさか書籍の解説文で「TINAMI」の文字を見るとは思いもせず非常に楽しめました。
記載の通り恋姫は正に令和のコンテンツなのだと董卓√の発売もさることながら
解説の錚々たる作者陣をも熱中させているこの李岳伝を読むことでも実感しています。
この2巻で最も印象的だったのは加筆エピソードが満載となった徐庶で、
自分は錆びた剣の正体が明らかになった一幕が李岳伝中屈指に好きなので
あの瞬間に至るこれまで彼女が辿ってきた苦難の前日談が見れて感無量でした。
加筆分以外についても全面的に読みやすくなっていて
李岳伝はやはり何度読み返しても良いと書籍版で読んでも気づかされます。
そしてMOブ様による挿絵も血の階を始め可愛い京香ちゃんの日常から丁原の決闘と、
ここぞという所にインパクト抜群のイラストがつき、
加筆や修正を含めた正しく完成版の李岳伝が2年連続で読めて本当に嬉しい限りです。
また3巻も出ることになれば必ず購入させて頂きます。
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