Fate/Zero原作の全26話長編完結作品。
令呪に選ばれ第四次聖杯戦争への参加資格を与えられた転生主人公が魔女メディアと送る、
原作の雰囲気再現ばっちりなシリアスな終盤が魅力的な作品です。
没落の一途を辿っている陰陽師の家系に生まれて特に魔術の才能もない主人公は、
家の名を上げてこいと命令されて雨生龍之介の代わりに第四次聖杯戦争に参戦することに。
先ずは穢れた聖杯を正常に機能させられるキャスター・メディアを召喚すると、
東京にメディアの力を借り大規模結界を張ることで潤沢な魔力供給を得る下準備に成功。
それでも高い対魔力を持つ三騎士には劣勢で頼みになるのは自身の原作知識のみ。
そしてキャスターらしく陣地に籠っていては原作知識は生かせず死が待っているために、
この戦争に勝利するためには積極的に策謀を巡らせて暗躍することが不可欠で。
しかし騎士王、征服王、英雄王の名立たる英傑達を前にしては素人の策謀は上手くいかず、
それでも主人公が奮闘する様が描かれると共に聖杯に願う望みが明らかになっていきます。
本作はそんな聖杯戦争の結末が非常にしんみりとさせてくれる作品で、
それまでの長い死闘を繰り広げた結果がこうなってしまうのかという衝撃の最終話と
その衝撃の余韻がばっちり味わえるエピローグの描写がたまりません。
聖杯戦争に参加した動機が不幸な原作キャラ達を救おうとした主人公だったので、
この悲しい結末にも納得させられました。
そんな序中盤はテンポ良く原作とは全く異なる聖杯戦争が楽しめて、
終盤ではZeroのあの重い雰囲気が堪能できる作品なので気になる方は一読してみて下さい。
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— 夜市よい (@yoichi_041) September 27, 2023
第四次聖杯戦争へ参加する転生主人公が
汚染された聖杯を唯一使える魔女メディアと送る、
Fate/Zeroの雰囲気再現ばっちりなシリアスな終盤が
魅力的な長編完結作品です。
「おいでませ、メディアさん!」
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