今作品は「真剣で私に恋しなさい！」の二次創作です。（旧題 第六天…魔王…？）
内容としては非常に試験的な性格・設定のオリ主が学園内外にてドタバタするお話になります。
コンセプトは「計算された勘違い」。こういう系統の作品が作者の好みなのですが、どうにもあまり見掛けないので自分で書いてみよう、という無謀な試みの産物です。生温かい目で見守って頂ければ。※細かい設定、時系列等の齟齬が引っ掛かる方は気になって読み進めない可能性があります。
尚、設定の独自解釈や登場人物の微妙な性格改変、ご都合主義的展開なども予測されます。ご注意下さい。描写・展開が果てしなく厨二心に満ちているのは仕様です（特に一話）。上記と併せてご注意下さい。
ここまでの諸注意に目を通した上で、それでも読んで下さるという心の広大な方は、本文へどうぞ。お楽しみ頂ければ幸いです。
中盤の山場を終えて更新停止となった原作まじこいの長編作品。
「他人に勘違いされる」作品は数あれど、知略を以て「他人を勘違いさせる」作品は少なく、
普通の勘違い作品にはない魅力を放つ本作はエターから10年経っても感想欄が止まりません。
マジ恋のキャラクターを知っている人に是非読んでみて欲しい2次創作です。
武士娘な従者の森谷蘭と共に川神学園２－Ｓクラスに転入を果たした主人公織田信長は
転入後早速九鬼英雄を挑発し傭兵メイド忍足あずみとの決闘を手始めに
２－Ｓを掌握し基盤を築いて魔王として君臨しようと行動を開始しますが、
この主人公は原作で最も大事な氣の才能が皆無で武においては普通の常人レベル。
そんな主人公が絶対に敵わない強者が集う川神学園に転入し
実力を偽り種が割れれば即座に身を滅ぼすような危険を冒してまで叶えたい夢とは何なのか。
その真相が「人工的な殺人鬼」となってしまった従者の森谷蘭の過去と共に、
魔王として君臨していく過程で明らかになっていきます。
本作はこの主人公織田信長が、力の差が歴然としている原作の実力者達に対して
「見せ掛けの威風と紛い物の殺気による威圧」を武器に知略を以て立ち回っていくのが魅力。
序盤の山場である風間ファミリーとの小さな戦争の最終局「殺風コンチェルト」において
満を持して披露された弛まぬ鍛錬の末に辿り着いた“威圧”の奥義には非常に燃えました。
燃える決闘を終えても安心するのは束の間で、
襲来した武神川神百代にどうやって自分の実力を隠して口先のみで対処するのか。
この序盤の描写に本作の魅力が詰まっています。
更に主人公の従者、森谷蘭と明智音子のオリキャラ二人のキャラクターも立っていて
しっかりキャラクターの背景が中終盤にかけて描写されていくので
最初は唐突で薄味に感じられるかもしれませんが徐々にこのキャラの良さが分かってきます。
特に終盤描写される森谷蘭の過去話は序盤中盤にかけて伏線として敷かれていましたが
読者の想像以上の残酷な運命が展開されました。
そしてその過去を乗り越えての師匠である釈迦堂刑部戦では
「殺風コンチェルト」に負けず劣らずな見事なタイトル回収回を見せてくれていて、
エターとなってしまいましたが満足出来る一作となっているので是非一読してみてください。
コメント