F組の生徒、真城ワタルを含む一学年六クラス百六十名は、学校のワンフロアごと謎の地下迷宮へと転送された。
初見殺しの罠が張り巡らされ、凶暴なモンスターにあふれたダンジョンは、古典的3DダンジョンRPG『ジェノサイド・リアリティー』に酷似していた。ワタルは、レトロゲームマニアであり、偶然にも『ジェノリア』の全てを熟知していた。
難易度Sクラスのクソゲーも、ワタルにとっては何ら難しくない良ゲー。彼はこの皆殺し迷宮から脱出しようとするクラスメイトの集団から別れて、たった一人で地下の底へと降りていく。このデスゲームを楽しむために。
本編216話100万文字完結の書籍化済み長編作品。
突如学年全員が巻き込まれたデスゲームでのダンジョン攻略に始まり、
完全攻略の実績を以てダンジョン外の世界に自分の国家を創り上げ、
現代日本でデスゲームに巻き込まれたそもそもの謎を解いていく大作です。
授業を受けていた主人公を含む1学年全員が突然ダンジョンへと異世界転移。
その後ダンジョンに張り巡らされたブービートラップやモンスターの襲撃に遭い
2日で63人が死亡する死の行軍を続け命からがら地上の街への脱出が成功する。
ただその過程で遭遇した罠の配置とモンスターは
高難易度過ぎてクソゲーと呼ばれたジェノサイド・リアリティーというゲームに似ていて、
主人公は攻略サイトまで作ってしまう程の数少ないやり込み勢だった。
そのゲーム知識チートを利用してこっそりと自分一人だけ先に進み、
縛られた現実とは違い殺伐として自由なこのデスゲームの世界を満喫していきます。
そんな知識チートによるダンジョン攻略が描かれる第一部が終わると、
ダンジョンで得た圧倒的な強さを以て外の世界で国家を創り上げていく第二部が始まり、
第三部ではそもそも何故主人公達は転移されたのか。黒幕の正体と謎に迫っていく。
本作は主人公の知識チートっぷりが凄惨なデスゲームの中で爽快に描かれ、
ダンジョンからのモンスターの逆侵攻によってクラスメイト達の犠牲が積み重なる中で、
主人公だけが知る隠し仕様を駆使してステータスや職業のランクアップを図り、
規格外の強さで着実に1層ずつダンジョン攻略をしていく。
そのスリルとチートによる爽快感の両立が本作の魅力です。
そして主人公以外のキャラクターについても良くキャラクターが立っていて、
第二部でまさかの展開を迎える友人瀬木碧を始めとして、
クラスのリーダー七海や指揮を執る神宮寺についても最初の脱出行から
どんどんとキャラの深みが増していくただの当て馬キャラではない所がポイントです。
主人公のその圧倒的な強さによってハーレムを築き上げますが、
ヒロイン達が各自それぞれ一筋縄ではいかない強さを持っている所も良い所。
特に和葉の変貌ぶりには驚きました。
第二部からはファンタジー世界でミニミ軽機関銃や106ミリ無反動砲等の現代兵器が
日本と異世界を繋げたことで活躍し世界が広がっていって、
第三部ではしっかりと広げたストーリーを畳み切った大作なので是非一読してみて下さい。
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— 夜市よい (@yoichi_041) August 15, 2023
突如学年全員が巻き込まれた
デスゲームでのダンジョン攻略を、
ゲーム知識チートによる圧倒的な強さで以て
異世界に自分の国家までもを創り上げていく
書籍化済みの長編完結作品です。
「ジェノサイド・リアリティー」
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