やる夫はローゼンさん家の家政夫になるようです - Yaruyomi
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ローゼンメイデン総出演の似非ほのぼの日常モノ
話の流れは考えているようなないような感じです何はともあれよろしくお願いします
全21話で序盤ほのぼのとした可愛らしい日常描写から中盤以降の緊張感あるスリリングな展開、
そしてそれを乗り越えた大団円が非常に綺麗に纏まっている長編完結作品。
大作映画を観終えたような読了感が味わえます。
若い女性とは目も合わせられない程の女性恐怖症を持つ料理人やる夫は、
恩人であるレストランのオーナー・ゼフ(ONEPIECE)の推薦があって
ローゼンメイデン7姉妹が住む美少女ばかりの大豪邸に家政夫として勤めることに。
料理の腕には自信があるもそんな職場で本当に上手くやっていけるのかと考えるやる夫と、
雇用先のローゼン姉妹も男性が家政婦になることに否定的で
「反吐が出るくらい大嫌い」と言われてしまう始末。
しかし紹介してくれた尊敬するゼフオーナーや母親に恩返しするために、
数々の家政婦が辞めていった破天荒すぎる姉妹に対しても只管丁寧に仕事をこなしていき、
そしてその仕事ぶりも認められローゼンメイデン7姉妹の複雑極まる家庭事情に近づいていく。
本作は先ずローゼンメイデン7姉妹全キャラクターの魅力が伝わってくるのがとても良く、
恋愛要素無しの日常描写でここまでキャラクターを引き出せていて尊みしかない。
そして中盤以降にやる夫が何故女性恐怖症になったのかのトラウマと、
そのトラウマの内容にも決して劣らない姉妹の過酷過ぎる生い立ちが明かされるが、
複雑な家庭事情を解決へ導く立役者となったやる夫のトラウマを克服した成長ぶりが見どころ。
周りのキャラクターも魅力的な良い人ばかりで最終回の大団円は本当に感慨深い。
現代日常系で読みやすく、やる夫作品に馴染みのない方にも是非読んでもらいたい名作です。
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