Phone Boothという映画をやる夫スレ化した全2話完結の現代サスペンス短編作品。
スナイパーに脅され公衆電話から動けない主人公は殺人容疑によって警官にも囲まれる。
警察に全てを打ち明けると狙撃で死亡し脅されるままに行動するのは自分の人生が壊される。
この究極の2者択一を迫られた男の絶体絶命の窮地が描かれます。
宣伝屋として人々を騙しつつ不倫もする自身満々な業界人やらない夫は、
女性として狙っている女優との公衆電話での秘密の電話を無事に終えるも
その直後に何故かその公衆電話の電話が鳴り始める。
そして思わずその電話をとってしまったのが全ての始まり。
面白いよな 電話が鳴る相手は分からない なのに電話を取ってしまう
それは自分を監視している人物からの脅迫電話で、
秘密にしていた個人情報を語られて電話ボックスから出るなと告げられる。
その脅迫主はそのまま自分の妻と不倫相手にやらない夫の罪を告発する電話を掛け始めて
動揺するやらない夫に公衆電話を使わせろという女性が男を連れてやってきた。
そして公衆電話を明け渡さないやらない夫に業を煮やした男によって暴行される寸前、
脅迫主からの助けてやろうか?との声にイエスと返事を返すと男は狙撃され死亡する。
突然の殺人事件発生にパニックになる周囲とそれでも公衆電話から動けないやらない夫。
通報を受けた警察に犯人と疑われて囲まれてもこの電話を切ることは出来ない。
この窮地を潜り抜けることは出来るのか、そしてそもそも犯人の動機と正体は。
先が一向に見通せない展開が読者を惹き込んでいきます。
本作はサスペンス作品としてのスリル溢れる展開が魅力的で、
最早どうすることも出来ないやらない夫に感情移入すること間違いない抜群のAA描写によって
まるでその現場にいるかのような緊迫感が味わえる。
狡猾な犯人に対して警察とやらない夫のキャラクター達も必死に頭を巡らせるので、
サスペンスに加えてどちらが相手の上をいくのかの頭脳戦としても楽しい。
そして短編なのでテンポが良くどんどん話が進んでいって、
一向に飽きずに読み進められるのも良く数十分で濃密な体験が出来ます。
そんな2話でお勧めな短編作品なので是非一読してみて下さい。
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