やる夫広場さん主催で8/1~9/7にかけて開催された夏の短編祭企画について、
29作品と大賑わいとなった作品の数々から私が特に好きな4作品を紹介します。
少年と、灰

わたし(人類は衰退しました)とやる夫少年2人による現代日常作品。
やる夫が目指す京都にわたしちゃんに連れて行ってもらう代わりにお手伝いを求められますが、
そのお手伝いの内実はSwitch2を仕入れる頭数要因としての東京→京都弾丸ツアーで。
モラルもなく擦り切れているわたしちゃんと対照的に少年らしい若さが光るやる夫による
軽妙な会話の掛け合いな旅行がしんみりさせてくれる展開を織り交ぜて楽しめます。
100万円でも渡せない価値に至ったやる夫の語られていない過去を想像したくなりますね。
ある村における夏の1日

旅行に来た黒川あかね(推しの子)と警官な阿良々木暦による現代ホラーもの作品。
現代の神隠し伝説の正体を探りに一人旅をしにきた黒川あかねが
地元のお巡りさんな阿良々木暦に案内をしてもらいながら村を巡っていきますが、
2人で村を巡っていく中で少々不穏な空気が漂っていって。
黒川あかねをやる夫スレで始めて見たので可愛いなとほのぼのしながら読んでいた序盤から、
ホラー作品らしいまさかの終盤にかけての急展開が印象的で好きな作品です。
夏の終わりと未勝利戦

特に才能はないモブウマ娘な主人公が引退を前に未勝利戦に挑むウマ娘2次創作。
2年目の9月上旬までに1勝出来なければ引退が迫られる過酷な競争レース社会で、
未勝利戦突破に全てを賭けている8月になって6戦0勝なツバサフユコ(黛冬優子)。
そんな彼女に直接的な力になってやれないトレーナーやる夫の理解出来る心配を描きつつ、
そこに未来は無いと分かっていて尚意地がぶつかり合う熱いレース模様が素晴らしかったです。
8月31日狂想曲

ネタが思い浮かばないままに短編祭企画最終日を迎えた作者による渾身のエッセイ作品。
ダイスが振れない為にネタが全く思い浮かばない生粋のあんこスレ作者「◆Hr94QM5gdI」が
試行錯誤の末にネタを捻り出すことに苦しむ自身を作品にしようと思い立って始まります。
良い意味で図々しい作者の個性の強さが存分に出ている悪戦苦闘っぷりが面白く描かれて、
唐突なメタネタを始め所々挟まれる作者ネタで笑わせて貰いました。
そして終盤のあのダイスが出てくるまで作者と作品は特に結びついてなかったのですが、
あのネタは確かにあったなと思い出させてくれて笑ったこの元スレを読了後に即探していた。
この短編読了後は禁断の技を生み出した暇やるさんの雄姿も是非合わせてご覧ください。
記事紹介ツイート
やる夫広場主催で全29作品集まり大賑わいとなった
— 夜市よい (@yoichi_041) September 12, 2025
夏の短編祭企画から私が好きな4作品の紹介です。
・少年と、灰
・ある村における夏の1日
・夏の終わりと未勝利戦
・8月31日狂想曲
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